就職活動をしていると、「事務職」という言葉をよく目にしますよね。
でも実際のところ、
「事務職ってどんな仕事内容なんだろう?」
「パソコン作業ばかり?自分に向いてるのかな?」
「キャリアアップできるの?」
と疑問を感じている就活生も多いはずです。
事務職は、企業の運営を支える“縁の下の力持ち”のような存在。
営業や企画職のように目立たないかもしれませんが、どんな会社にも必要とされる欠かせないポジションです。
この記事では、事務職の具体的な仕事内容から、求められるスキル、向き不向き、キャリアパス、働き方の実態まで、就活生が知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。

筆者も貿易系の事務職として働いていた経験がありますが、イメージだけで選んでしまうと、どうしてもミスマッチが起きやすいと感じます。
この記事が、少しでも皆さんの業務理解や職種選びの参考になれば幸いです。
事務職での実体験
ここでは、筆者が貿易系の事務職として働いていたときに感じた「良かった点」と最悪だった点「大変だった点」を率直にお伝えします。
※あくまでも筆者個人の経験と所感です。働いていたのは少し前のことなので、現在は職場環境や働き方の風潮も変化しているかもしれません。その点をご理解のうえ、参考程度にご覧ください。
事務職で働いてよかったと感じた点
事務職として働いていた中で、「ここは良かったな」と感じた点を挙げると、次のような部分があります。
基本的に定時退社ができる
残業はほとんどなく、当時でも1日1時間あるかどうかという程度でした。仕事とプライベートのメリハリをつけやすかったのが魅力でした。
快適な環境で働ける
暑い日や寒い日でも、空調の整ったオフィス内で仕事ができるため、体力的な負担が少ないのは大きなメリットです。
PCスキルが自然と身につく
効率化を考えながら仕事を進めるため、ExcelやWordなどのスキルがどんどん上達しました。業務改善の工夫をするのも楽しかったです。
人から感謝される機会が多い
たとえば、忙しい営業担当をサポートしたときなど、「助かった」「ありがとう」と声をかけられることが多かったのは今でも印象に残っています。
事務職で働いていて大変だった点
一方で、実際に働いてみて「これは大変だった」と感じたこともいくつかあります。
あくまでも筆者の経験ではありますが、当時を振り返ると次のような点が印象に残っています。
職場の人間関係に悩むことがあった
自分が働いていた職場では、事務同士の人間関係があまり良くなく、同じ空間で長時間一緒に過ごすことがかなり苦痛でした・・・
仕事そのものよりも、雰囲気に気を遣う場面が多かったです。
小さなミスが大きなトラブルにつながるプレッシャー
特に貿易系の事務職だったため、書類の「1文字の誤り」や「日付の違い」でも重大なトラブルにつながることがありました。
人間なのでミスは起こり得ますが、それが許されにくい環境だったため、常に緊張感をもって業務に臨む必要がありました。効率性と正確性の両立にはかなり気を使いました。
突発的なトラブル対応が発生することも
天候の影響で荷物が遅延したり、予定外の調整が必要になることもありました。
自分ではコントロールできない要因に振り回されることもあり、柔軟な対応力が求められました。
事務職の基本的な仕事内容
一般事務・営業事務・総務事務の違い
これまでお伝えしてきた内容は筆者個人の経験に基づくものですが、実際の事務職にはさまざまな種類があります。
共通して「書類作成」「データ管理」「電話対応」などの業務を行う点は同じですが、担当する分野や職種によって仕事内容は大きく異なります。
一般事務:社内の書類作成、電話対応、備品管理など幅広くサポート。
営業事務:営業担当のサポート中心で、受注処理・見積作成・顧客対応が主。
総務事務:社内の規定管理、人事関連手続き、給与計算など管理系が中心。
事務職の仕事内容は、企業や業界によってさまざまですが、非常に幅広いのが特徴です。
近年ではAIの導入により業務の進め方が変化しており、電話対応を自動化する企業も増えています。
そのため、電話対応のない職場も少しずつ増えてきています。
事務職の種類一覧
| 事務職の種類 | 主な仕事内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 一般事務・受付・秘書 | 書類作成、データ入力、電話・来客対応、スケジュール管理などを行い、 社内全体をサポートする役割。 |
コミュニケーションを大切にできる人、 気配りができる人、正確に作業を進められる人。 |
| 総務・人事・企画事務 | 社員の労務管理、採用・研修のサポート、社内制度の運営や改善、 社内イベントの企画など。 |
人との関わりが好きな人、 調整力や企画力がある人、責任感が強い人。 |
| 会計・経理事務 | 伝票処理、入出金管理、決算補助、経費精算など、 お金に関する業務を担当。 |
数字に強い人、 几帳面で正確な作業が得意な人。 |
| 営業・販売関連事務 | 営業担当者のサポートとして、見積書や契約書の作成、受発注業務、 顧客データ管理などを行う。 |
協調性があり、 周囲のサポートを喜びに感じる人。 |
| 医療・介護事務 | 病院やクリニックでの受付・会計、診療報酬明細書(レセプト)作成、 患者情報の管理など。 |
丁寧な対応ができる人、 医療現場で人を支えたい人。 |
| 運輸・郵便・外勤事務 | 配送スケジュールの管理、伝票作成、荷物や郵便物の仕分け・手配など、 外部との連携業務が中心。 |
事務処理と現場対応を バランスよくこなせる人。 |
| IT・システム関連事務 | 社内システムやデータベースの管理、ITサポート、 業務効率化のためのツール運用など。 |
パソコン操作や新しい技術に興味がある人、 論理的思考が得意な人。 |
引用元:厚生労働省・職業情報提供サイトjob tagの情報を一部抜粋し作成
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/OfficeOccupations
一般的な事務職の業務内容
あくまでも一例ですが一般的に想定される仕事内容をご紹介します。
| 業務項目 | 内容 |
|---|---|
| メール対応 | 自社への問い合わせメールへの返信や、社内外とのメール連絡を行います。 正確で丁寧な文面作成が求められる業務です。 |
| データ入力 | 顧客情報・取引データ・売上実績などを専用ソフトやExcelに正確に入力します。 データの整理や更新も重要な役割です。 |
| 書類作成 | 社内で定められたフォーマットに沿って、見積書・請求書・契約書・議事録などを作成します。 正確性とスピードの両立が求められます。 |
| 電話対応 | 代表電話への対応や、各担当者への取次ぎを行います。 来電内容を正確に伝えるコミュニケーション力が必要です。 近年は社内チャットなどで担当者に伝達をする企業も増えています。 |
| 経理管理 | 入出金や経費、売上などの情報を伝票やシステムに入力し、内容を分類・整理します。 経理部門との連携も多く、正確な処理が求められます。 |
| 備品管理・発注業務 | 文房具などの消耗品を管理し、在庫を確認のうえ必要に応じて発注します。 コスト管理の意識も重要です。 |
事務職に求められるスキル
事務職では、業務の正確性とスピードが求められます。
PCスキル:Word・Excel・PowerPoint
コミュニケーション力:社内外との連絡・調整力
正確性・効率性:数字や資料のミスがないこと
アルバイト経験や資格など具体例をアピールすると効果的。
MOSの資格や秘書検定なども企業によっては評価に。
事務職のやりがいと適正
事務職のやりがい
業務を正確に処理することで「社内がスムーズに回る」達成感
上司や同僚から信頼されること
PCスキルや専門知識を活かし、自分の成長を実感できる
事務職のやりがいは「数字や成果で見えにくい」場合が多いので、具体例をイメージさせる。
事務職の適正
向いてやすい人
・正確さやコツコツ作業が得意
・人のサポートを楽しめる
・細かい確認や管理が苦にならない
向きにくい人
・変化や刺激がないと飽きやすい
・一人で黙々と作業するのが苦手
自己分析と照らし合わせるとミスマッチを防げ、説得力のある自己PRに繋がりやすい。
事務職のキャリアパス
キャリアアップの例
事務職は経験を積むことで幅広いキャリアが開けます。
・リーダーや主任としてチーム管理
・経理、人事、総務など専門職へのキャリアチェンジ
・大企業では管理職や部門長も目指せる
「事務職は単調」と思いがちですが、キャリア形成の幅は広いです。
スキル習得・資格で差をつける方法
資格を活かして「即戦力になれる人材」とアピールが可能な資格例。
MOS(Excel/Word):PCスキル証明
簿記:経理業務に役立つ
秘書検定:ビジネスマナーの証明
事務職の雇用形態別の働き方と職場環境
正社員・契約社員・派遣の違い
| 雇用形態 | 内容 |
|---|---|
| 正社員 | 安定・福利厚生・キャリア形成向き |
| 契約社員 | 期間限定だが経験を積むチャンス |
| ポイント | 仕事内容は幅広く、職場選びの自由度が高い |
就活生はチャンスがあれば最初は正社員を目指しましょう。
経験を積んだ後に自分のライフプランに合った雇用形態を意識しても遅くはありません。
事務職の働きかた実情
月末月初は業務が集中しやすい
事務職は、月末や月初に請求書の発行や経費精算、締め処理などが重なるため、繁忙期になりやすい傾向があります。
通常よりもデータ入力や確認作業が増えるため、正確さとスピードの両方が求められる時期です。
リモートワークが難しい場合がある
近年はテレワークを導入する企業も増えていますが、顧客情報や社内データなど、機密性の高い情報を扱う業務が多いため、在宅勤務が制限されるケースも少なくありません。
ただし、クラウド環境の整備が進んでいる企業では、一部リモート対応を実現している例もあります。
PC作業による身体的な負担
事務職は一日の大半をパソコンでの入力や資料作成に費やすため、目の疲れや肩こり、腰痛といった身体的な負担を感じやすい仕事です。
定期的にストレッチを行ったり、姿勢を意識したりと、セルフケアが欠かせません。
ケアレスミスへのプレッシャーがある
書類やデータを扱う事務職では、数字や日付の打ち間違いなど小さなミスが、取引や経理処理に大きな影響を与えることもあるため、慎重さが求められます。
「正確に、丁寧に」が常に意識される環境のため、集中力と確認力が重要になります。
まとめ
仕事内容:書類作成・データ入力・電話対応など幅広く、種類によって異なる
向き不向き:コツコツ作業が得意な人に向く
キャリア:リーダー・専門職・管理職まで多様な選択肢
スキル・資格:MOS、簿記、秘書検定などでアピール可能
働き方:正社員・契約・派遣や残業環境も確認が重要
事務職は、単なる「デスクワーク」ではなく、会社の運営を支える欠かせない存在です。
「楽そう」というイメージを持たれがちですが、実際には正確さや責任感が求められる重要なポジションです。
また、人気が高く応募倍率も高いため、「なんとなく事務職でいいや」という考え方では良い結果に繋がりにくく、入社後のミスマッチにもなりかねません。
しっかりと業務内容を理解し、やりがいと大変な部分の両方に目を向けて準備することが大切です。
